錆びたり刃こぼれした古い正本の柳刃包丁を研ぎ直し柄も取り替えました

こんにちは。バードふじやまです。包丁再生プロジェクト第5弾です(笑)。今回は刃こぼれしてから長年お蔵入りしていた正本の刃渡り24cmの柳刃包丁です。前回の堺重光の出刃包丁ほどではありませんが、これもまた扱いが悪くあちこち刃こぼれや錆があり、特に柄元の錆と正本の刻印の錆が修復できなかったのが残念でした(涙)。

画像はクリックすると拡大します。

包丁再生プロジェクト第5弾

再生前の正本の柳刃包丁

目立つ錆びは柄元と正本の刻印ぐらいですが全体に青味や赤味に変色してます。切先とあごの他、刃先にも数か所刃こぼれがあり、研ぎ方が悪くしのぎ筋全体がぼんやりしています(涙)。

また、柄は買ったままだと太いので、紙やすりで磨いて一回り細くしてから取り替えることにしました。

柄を抜きました

1-2枚目の再生前で3-4枚目は再生中です。なかごの錆も大したことなく状態は良かったのは幸いでした。しかし、柄元の錆は深くて磨ききれず刻印の錆は磨きようがなかったのでホームセンターでさび落としを購入しましたがこれが限界でした(涙)。

再生後の正本の柳刃包丁

平を磨き鏡面仕上げっぽくしたのとしのぎ筋がすっきり出たのでちょっと高級感がでましたね(笑)。包丁の裏は思ったほど歪んでなかったので上手く裏押しできたかと思います。

錆を落としきれなかったのは残念でしたが、あごや切っ先の刃こぼれも消えいい感じに仕上がりました・・・・と自画自賛してみる(笑)。

試し切りの動画

錆びたり刃こぼれした古い堺重光の出刃包丁を研ぎ直し柄も取り替えました

こんにちは。バードふじやまです。包丁再生プロジェクト第4弾です(笑)。今回から和包丁で20年以上お蔵入りしていた堺重光の刃渡り11cmの出刃包丁です。今でも堺重光ブランドで販売されていて、とりあえず最初の一本的な安価な包丁です。扱いが悪くあちこち刃こぼれや錆があり状態は悪いです(涙)が、この程度で済んでたのは幸いだったかもしれません。2月17日に始めてできる日にぼちぼちやったので11日かかりました(笑)。

画像はクリックすると拡大します。

包丁再生プロジェクト第4弾

堺重光の再生前

錆は柄の付け根と切っ先の方、全体にもぽつぽつあり、刃こぼれは切っ先とあご、刃先にも数か所、また、切刃には目立つひっかき傷もあります。研ぎ方が悪いためしのぎ筋も中央で崩れている上に全体がぼんやりしていてかなり悪い状態です(涙)。

3枚目人差し指が当たる部分は角が立っており4枚目の柄の口金は抜けるし境目は不衛生極まりない状態でした(笑)。

柄も取り替えました

なので、柄も取り替えることにしましたが刃渡り12cm用しかなかったのでちょっと大きいです(涙)。包丁を抜くと思ったほど錆びてなかったのでラッキーでした。3枚目は錆を落とし人差し指の当たるところを軽く磨きました。

堺重光の再生後

錆を落とすため包丁全体を磨いたので光沢がUPしました(笑)。切刃は鏡面仕上げを目指しましたが僅かな凹凸が多数あったのでムラになりましたが、今後徐々になくなるので無理に研ぎませんでした。3枚目は裏押しすると当たりの強い所と当たらない所があるので裏全面が歪んでるようです(涙)。

また、人差し指が当たる所はさらに磨き、柄の付け根には蝋を溶かして加工したので綺麗に仕上がりました。が、包丁を柄に4-5mm差し過ぎたので見た目のバランスが悪くなりました(涙)。

最初に片刃で刃付けした刀舟の包丁を両刃に刃を付け直しました

こんにちは。バードふじやまです。包丁再生プロジェクト第3段です(笑)。1月17日の記事で刃の歪んだ刀舟の包丁を片刃に研ぎ直しましたが、使ってみると柔らかい野菜には抜群ですがニンジンなどの固い野菜では垂直に切れずに斜めに切れるということが分かりました。今となれば、片刃だから当然のことなのですが自分の知識不足が招いた問題なので仕方なく両刃に研ぎ直すことにしました(涙)。

また、家にある残り2丁のステンレス包丁は再生して使おうと思ってましたが、柄が割れてたり状態が悪すぎたりで処分することに(涙)。で、家族が使う包丁がなくなるので新たにタダフサの三徳包丁と堺一文字光秀のペティナイフを買いました(笑)。

切れ味の違いを試すついでに初の動画編集にチャレンジし貼り付けてみました(笑)。

画像はクリックすると拡大します。

包丁再生プロジェクト第3弾

片刃から両刃に刃を付け直した刀舟の三徳包丁

この包丁は刀舟のブランド名以外にSS超鋼とPATENT672004と刻印されています。調べてみると、SS超鋼は粉末ハイス鋼という特殊な鋼で現在も刀舟ブランドで三徳包丁180㎜は40000円(税抜)で販売されている高級品でした(驚!!)。知らずに雑に扱ってた(汗)のでこれからは大切に扱います(笑)。また、パテントナンバーは意匠登録で昭和53年(1983.5.20)に出願されていました。

今までは#300の荒砥石から#1000の中砥石へと番手を上げから一気に#8000の仕上砥石で仕上げてましたが、番手が飛びすぎて研ぎにくかったので中間の#4000の仕上砥石を購入して研いでみるとやり易くて切れ味抜群の包丁に仕上がりました。やはり順番って大切ですね(笑)。

【訂正】刀舟の包丁をステンレス製だとばかり思っていましたが、粉末ハイス鋼という特殊な鋼材であることが分かりましたので訂正します。

包丁工房タダフサの三徳包丁

こちらは新潟県三条市にある庖丁工房タダフサの刃渡り170㎜の三徳包丁で日立SLD鋼という特殊な鋼材をステンレスでサンドイッチした三層構造になっているので刃先に境目があります。届いてすぐ調理に使いましたがよく切れて気持ちいいです(笑)。

買ってから分かったのですが、この包丁は126gと非常に軽くて平均的な重量の刀舟の157gより31gも軽かったので家族用にちょうど良かったです。これを結果オーライって言うんですね(笑)。

堺一文字光秀のペティナイフ

こちらは大阪府堺市にある堺一文字光秀の刃渡り150㎜のペティナイフでV金10号という錆に強く切れ味鋭い特殊なステンレスで出来ています。調理でも使いたいので敢えて150㎜にしましたが写真より柄の紫色が濃くてかっこいいです。

家族用と自分用の三徳包丁があれば事足りるのにペティナイフも使ってみたくて追加購入。またまた病気が再発しました(笑)。

切れ味の比較動画

刀舟もタダフサもどちらも2回ほど調理に使ってます。研ぎ直した刀舟はタダフサや堺一文字光秀といい勝負でしたね。ていうか、刀舟の方のが切れる音が良くないですか?自画自賛(笑)。

購入した仕上砥石

ナニワ研磨工業の隼という本職用仕上げ砥石#4000です。縦横の寸法が210×70×20㎜でキングデラックスの#300や#1000の207×66×34㎜に近かったので購入しました。厚さが20㎜しかありませんが仕上げ用なのでさほど問題ないかと思います。

ステンレス包丁を鏡面仕上げにしてから刃を落として研ぎ直してみました

こんにちは。バードふじやまです。なかなか鳥見に行けない日々が続いてます(涙)。

なので、今回も包丁再生プロジェクト第2弾です(笑)。包丁はゾーリンゲンのHERDER&CO.の刻印が入った刃渡り17.5㎝のステンレス製の小ぶりの牛刀で同じく刃渡り24cmの牛刀とセットの包丁です。おそらく20年ぐらい前にギフトで選んだような気がするのでゾーリンゲンといってもグラインダーの研磨跡が大々的についてる安物ですね(笑)。

画像はクリックすると拡大します。

包丁再生プロジェクト第2弾

再生前の状態

十数年の間、完全自己流のいいかげんな研ぎ方をしていたので切刃がぼやけて波打ってます(笑)。今回は完全を期すため大きく波打ってる所まで刃全体を落としました。最初に寸法を測り忘れたのですが、たぶん5-6㎜削ったと思います(汗)。

刃を落としてみると製造過程のグラインダーのヘアラインや後からついた傷が気になったので急遽鏡面仕上げにすることにしました(笑)。

鏡面仕上げ

【2021年2月4日加筆修正】

傷を消し鏡面仕上げにするため#320の耐水ペーパーから順に番手を上げていったのでHERDER&CO.の刻印はすぐに消えてなくなりました(笑)。

一度は仕上げたものの、切っ先から7-8㎝までのラインがストレートすぎるのに気付き再度刃を落としてRを付け直すことになり最終的に刃渡りは17.5㎝から16.8㎝と7㎜程短くなりました。また、仕上げにルーターと青棒で研磨した鏡面の粗が目立つのでこちらもやり直したりと散々な結果でした。調べたりツールの手配もあって完成まで2.5週間かかりました(涙)。

紆余曲折、試行錯誤の末、鏡面仕上げは手仕上げが最強でした(笑)。耐水ペーパーの#320から#2000まで順に番手を上げルーターとピカールネリでさらに研磨、仕上げは順にピカールネリ、ピカール液、最後に青棒を液状にしてハンドワークで仕上げました。それでも粗は見えるので既製品のようにはいかないです(涙)。

再生前と比べると切っ先側にRがついて、取りきれない傷が残っているものの大きく波打ってる所までしっかり削ったので切刃も綺麗にでました。柄の境目の処理がイマイチなのは見なかったことにして下さい(笑)。

こちらはセットの24㎝の方であまり使ってないので綺麗で、且つ、良く切れます。流石ゾーリンゲン(笑)。なので切れ味が悪くなったら研ぎ直す程度にして傷が目立つようになったら鏡面仕上げを検討します。小さい方も最初はこうだったんですね(笑)。

新たに用意した物

新たにキングデラックスの荒砥ぎ用(#300)と中研ぎ用(#1000)の砥石をAmazonで購入しました。

包丁再生プロジェクトはまだ続きます(笑)。

包丁の刃を落としてから新たに刃をつけて研ぎ直すという面倒なことをやってみました

こんにちは。バードふじやまです。最近、鳥見に行けずストレスがたまり気味です(笑)。そのストレス発散のため?(笑)に、ずいぶん前に使えなくなった包丁の研ぎ直しにダメ元で初挑戦しました。

ラジオショッピングで高価でしたが衝動買いし切れ味抜群だったのに、20年位前にのし餅を切るという暴挙に出たため刃こぼれさせただけでなく刃が歪んでしまった重症の包丁(涙)でしたが、見事に再生させることができました。自画自賛(笑)。

新型コロナの非常事態宣言とは関係なく事情により暫くは鳥見の回数が減るので、その間の暇つぶしとして最近は台所に立ってます(笑)。自分がやるからには切れる包丁が欲しいという理由で挑戦した包丁の研ぎ直しですが、やってみると包丁研ぎは面白かったです(笑)。

まだ他にも切っ先の欠けた柳刃包丁や適当に研いでガタガタになった包丁などメンテナンスが必要な包丁があるので楽しみは続きます(笑)。

画像はクリックすると拡大します。

包丁の研ぎ直し

ヤスリで刃を落とす

ご覧の通り刃は欠けて歪んでひどい状態です(涙)。歪みが大きく下手に修正するとどつぼに嵌まりそうだったのでヤスリで刃を落とすことにしました。削り過ぎないように予めマジックで線を引き、グラインダーがあれば簡単でしたが4ミリほど削るのに1時間50分程かかりました(汗)。まあ最後の30-40分は刃のラインを確認しながら慎重に削ったので仕方ないですが、4ミリも削ったのでたくさんの削り粉が出ました。

荒砥ぎ

荒砥ぎの砥石は粒度もわからない使い古したもので素材はダイヤモンドでしょうか?中央がすり減りやや凹んでましたが、今回限りだと思ったのでそのまま使用しました。

荒くですが切刃がついてきて包丁らしくなってきました。所要時間は約1時間20分かかりました(汗)。ちなみにこの包丁は和包丁のような片刃です。

中研ぎ

こちらの中研ぎの砥石も粒度もわからない使い古しで中央がすり減っていたためAmazonで面直し用の砥石を購入して面直ししてから使いました。切刃の境目もはっきりしてきていい感じですがヘアラインが目立ちます(笑)。所要時間は約25分でした。

仕上げ研ぎ

中研ぎまで上手くいったのでAmazonで追加購入した北山という超仕上げ用砥石で粒度は#8000です。切刃の境がさらにはっきりしてヘアラインも消え光沢がでました。この砥石は研ぎ心地が良いです。所要時間は約50分かかりましたが神経を集中してたのであっという間でした(笑)。

この後、折り込みのチラシを切ってみると剃刀のような切れ味に思わずニヤニヤしてしまいました(笑)。

面直し用の砥石

今回初めて砥石の面直しの必要性を知りAmazonで購入したエビ印の面直し砥石ミニ溝入り極細です。超仕上げ用砥石にも使うので粒度の細かいものにしました。